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一期治療の症状と装置について
2023.02.15
歯の矯正について
子供の歯と大人の歯が混ざっている混合歯列期とよばれる時期(年齢的に6才〜12才ごろ)は成長発育が活発な時期で、上下の顎のバランスが悪くても整えやすく、歯が生えるスペースを確保しやすい時期です。

症状ごとに治療開始する時期や使用する装置を説明します。

ガタガタ
開始時期 9才ごろ
歯の大きさに対し歯槽骨が小さいことや奥歯が前方に位置することで歯がキレイに並ぶためのスペースが不足して歯が重なるように歯が生えてしまいます。一期治療では歯槽骨を側方に広げることで歯が並ぶスペースを確保します。歯槽骨が小さいガタガタの場合は固定式の急速拡大装置、奥歯が前方に位置している場合は上顎はヘッドギアや下顎はリップバンパー、下顎用固定式拡大装置を用います

出っ歯
骨格的に下顎に対し上顎が前方に位置した状態です。上顎が前方に成長しすぎている場合(過成長)と下顎の前方への成長が少ない場合(劣成長)があります。
開始時期 9才ごろ〜12才(12才臼歯が生えるまで)
装置
上顎の過成長の場合は上顎の成長を抑制するためヘッドギアを用います。
下顎のが劣成長の場合は下顎の成長を促進させるためバイオネーターを用います。


受け口
上顎に対し下顎が前方に位置した状態です。上顎の前歯が後方へ傾斜しているのみの場合、下顎が前方に成長しすぎている場合(過成長)と上顎の前方への成長が少ない場合(劣成長)
開始時期 6才ごろ〜
装置
上顎前歯が後方に傾斜している場合:できるだけ早い年齢に機能的マウスピース型装置を用いて上顎前歯を舌の力で傾斜させます。骨格的な問題に進行する可能性があるためできるだけ早く改善した方がよいです。
上顎の劣成長の場合は9才ごろから上顎の成長を促進させるため上顎前方牽引装置を用います。
下顎の過成長の場合は下顎の成長を抑制させることは困難なため、9才頃から上顎前方牽引装置をもちい上顎の前方成長をさせ、二期治療時に抜歯を行い顔貌を整えるなどの治療方法も考えます。

当院では基本的に一期治療時に床装置と呼ばれる取り外し可能な装置は用いません。
床装置は移動量が限られ、骨格的な問題を改善することはできません。上記の出っ歯、受け口を床装置のみで改善できると診断する歯科医院にはご注意ください。
※外部リンク
https://www.jpao.jp/15news/1525trendwatch/vol18

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