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歯並び・噛み合わせの乱れについて
2020.06.29
歯並びについて
よく患者様より、「歯並びの悪さは時間が経つと治るということはありますか?」などというご質問をいただくことがあります。
子供の場合は例外もありますが、ほとんどは自然に治るケースというのはありません。
今回は、歯並びが悪くなる原因と矯正の時期や期間についてご紹介します。

1.下の歯並びが悪くなる原因

1-1.顎が小さい

まず、歯並びは顎と歯の大きさが深く関係しており、人種別に大きな特徴があります。
その中でも特に日本人は顎が小さい傾向にあるといわれています。
それは先天的な特徴のため、すぐに解決するわけではありません。
歯や顎が発達する子どもの時期は、顎が小さいにのに対して大きな歯が生えるため歯が並ぶ場所が減り歯並びがいびつになります。

1-2.歯が大きい

上記のように先天的な要因で顎が小さい方がいると伝えましたが、歯のサイズに対しても同様で元々歯が大きい人もいます。
歯のサイズが大きい人は上記同様に歯が並ぶスペースが足らず歯並びが悪くなりやすいです。

1-3.親知らずが横向きに生えている

親知らずが上向きに生えることに問題はないのですが、横向きや斜めに生えてくると隣の歯を前に押し出してしまい、前歯の並びが悪くなってしまいます。ほとんど下顎におこるケースが多いです。

1-4.歯が生える位置が悪い

子どもの頃に乳歯が抜けてきて永久歯が生えてくる頃、舌側から生えてくる場合があります。
これを歯胚の位置異常といい、生えてくる位置が正しくないため歯並びに影響が生じます。しかし舌側から生えてくる場合は舌に押し出されてしまい、ある程度前に出ることがあります。

2.歯並びが悪いデメリット

2-1.虫歯や歯周病の原因になる

歯ブラシが歯と歯の隙間に届きにくく、プラークや汚れがたまることで虫歯や歯周病のリスクが高くなります。また、噛み合わせも悪いためよく噛む事ができず、唾液の分泌量が減るため、唾液の自浄作用がうまく働かず、歯周病や虫歯だけでなく口臭を引き起こします。

2-2.健康への悪影響

前述でも記載しましたが、噛み合わせが悪くなることで、頭痛や肩こり、めまいなどを起こす要因になることがあります。他にも、運動をする際にしっかり歯を食いしばることができないため、運動能力が低下するともいわれています。

2-3.発音が悪くなる

歯が前に出ていたり、歯と歯の隙間が大きいと歯の間から息が漏れてしまったり、正しい舌の動きできないため、正確な発音が難しくなるケースがあります。

3.歯並びが悪くなる時期

0~2歳までは、乳歯が生えてくる時期のため矯正の治療をおこなうというより、なるべく母乳育児をすることによって歯が正しい位置に生えてくるように土台を作る必要があります。母乳育児によって正しい舌位の獲得や、舌の筋肉力の増加、唇や口腔周囲筋の発達などの効果も得られます。
主に7~12歳の永久歯に生え代わる時期に矯正治療をスタートさせることによって痛みや違和感などが少なく、治療自体のストレスも軽減されます。

子どもの頃だからこそ骨格的な部分の改善をおこなうことができるため、出っ歯や受け口の短期的、且つ大掛かりな治療をせずに治療をすることが可能です。

4.矯正治療の期間は?

治療期間について、のばた矯正歯科ではお子様の歯の状態やライフスタイル保護者の方のご希望のペースなどを踏まえた上で治療計画をおこなうため、人それぞれです。
一般的には、子どもの治療は1~2年、大人の治療は2~3年かかります。治療期間が終了した後も後戻りがおきないよう定期的に確認をしていきます。

5.まとめ

下の歯の歯並びや噛み合わせの悪さなどについて気になっているけれど矯正までする必要があるのかなと思っている方は多いです。
原因を把握した上で治療を受けるのか判断していただくことが重要ですので、当医院ではお悩みの原因と治療を受けるメリットとデメリットについてしっかり説明をおこなっております。
お気軽に気になる歯並びや日頃の噛み合わせについてご相談下さい。